
2018.05.19


皆さま、こんにちは!
ウィンゲートキッズ事業部の山田です!
前回の「かけっこで速くなるためには!?(前編)」はご覧いただけましたでしょうか?
今回は後編です!前編と合わせてご覧ください!

速く走るためには走る時の姿勢が重要です。
姿勢を意識することでより速く走ることができます。
しかし子どもに姿勢を教えるのは難しいものです。
子どもにはいかに分かりやすく教えることができるかがポイントです。
まずはどのような姿勢が良いのか考えてみましょう。
「どのような姿勢で走れば速く走れるかな?」と伝えて子どもたちに考えてもらいます。
多くのお子さんは「背中をまっすぐにする」「背筋をピンとする」などの答えが返ってきます。
そうです、ここで意識してほしいことは身体をまっすぐにすることです。
では、なぜまっすぐにしたほうが良いのかも考えてもらいましょう。
「どうしてまっすぐが良いの?」と質問すると意外と答えられない子は多いです。
「まっすぐのほうが見た目がかっこいいから」「陸上選手がまっすぐにしていたから」など
本当の意味を知らない子は多いので、なぜそうするのかを教えてあげると効果的です。
身体をまっすぐにする一番の理由は地面からの反発力(跳ね返る力)を効率よくするためです。
前編でお話ししましたが、「走る」という動作は片足ジャンプの連続で成り立っています。
地面から跳ね返る力をもらい、より速くより遠くに進むことで速く走れるようになります。
その跳ね返る力をたくさんもらうために身体をまっすぐにするのです。
やってみよう!
その場でジャンプをします。①番と②番どちらが高く跳べるかやってみましょう。
①「気をつけ、背筋をピンでジャンプ!」
②「背中を丸めてジャンプ!」
ほとんどのお子さんが①と答えます。
身体をまっすぐにする理由を説明し、実際に体験してもらうことで、
自分で考える力、理解する力がつきます。
ここでもやらされる運動ではなく、子どもたちが自分でやる運動にしてもらいたいのです。
なかなか身体がまっすぐにできない子には少しアドバイスをしてあげます。
「身体が棒になるように」
「東京タワーのように」
「頭からひもが出て上に引っ張られるように」
など、ここでもどんなイメージがお子さんに当てはまるのか試してみてください。
お子さんの年齢に合わせてより分かりやすいイメージで教えてあげてください。
頭にも注意!
もう一つ姿勢で気をつけたいのは、顎です。
走っている時に顎が上がってしまう子がいます。
顎が上がると頭が後ろになってしまいます。
頭は重いので、頭が後ろになってしまうと前に進みにくくなってしまいます。
その際のアドバイスとして「顎を引いて」という言葉を使うと思います。
「顎を引いて」で分かる子にはいいですが、中には分からない子もいます。
よく考えると「顎を引く」って分かりにくいですよね。
分からない子には「顎を首にくっつけるように」や「うん、と頷くように」など
分かりやすいイメージで伝えてあげると効果的です。

かけっこでは「よーいドン!」でスタートをしますね。
このスタートも速く走るためには重要なポイントです。
まずはスタートの姿勢をつくります。
①気をつけの姿勢から1歩足を後ろに下げます。両足の距離が遠すぎたり、近すぎたりしないようにしましょう。
②上の写真のように前の足と同じ方の手が前に出る子が多いので、前の足と反対の手が前に出るように構えます。
③姿勢はまっすぐの姿勢を意識します。
④前の膝を曲げて身体を少し前に倒しましょう。
身体を前に倒すことで自然と前に進みやすくなります。
(この時も背中が丸くならないように身体はまっすぐのままを意識します。)
⑤合図をよく聞いて、すぐに走り出しましょう。
スタートダッシュですぐに走り出せたほうが有利です。
合図ですぐに走り出す練習もしてみましょう。

いくつか走り方のポイントをお伝えしましたが、
子どものかけっこでは「全力で走る」ことが一番重要だと感じます。
子どもはなかなか自分の力を限界まで出すことができません。
どんなに走り方の技術があっても全力を出せなければ意味がありません。
逆に技術がなくても力いっぱい全力で走れる子のほうが速いです。
全力で走れるようになるには、日々の運動習慣を付けることです。
これは前編でもお伝えしましたよね。
普段から習慣的に運動を続けることで速く走ることに繋がります。
鬼ごっこ、ケンケン、かけっこ競争など、とにかくたくさん身体を動かしましょう。
「かけっこで速く走れるようになるには!?」いかがだったでしょうか?
実は速く走るためのポイントはまだまだたくさんあり、書ききれませんでした。
最後に私が一番伝えたかったことをお伝えします。
今回速く走れるようになるためのポイントを紹介しましたが、大切なのは、実はそれ以外の部分にあるのです。
①運動を習慣化し、普段からたくさん身体を動かして遊ぶ
外でたくさん走り回る、何かに登る、不安定なところに乗る、ジャンプする、とにかく様々な運動経験を積ませてください。
幼少年期に経験したことがその後に生かされていきます。
②自分で考える
やらされる運動だけではなく、どうすればいいのか? なぜやるのか? を考えて運動できるようにします。
これは運動だけでなく、子どもたちが大人になっていくにつれて絶対に必要なスキルになります。
考えてから動くことで、主体的に積極的に取り組んで全力を出しやすくなります。
③結果だけを見ない
どうしても
「出来た」、「出来ない」、「勝った」、「負けた」
という結果に目が行きがちですが、実はそこまでの過程がとても大切です。
「たくさん練習したからできるようになった!」
「出来ないけどあきらめずに練習した!」
「勝負には負けてしまったけど最後まで頑張った!」
「色々な友達と仲良くなれた!」
という目に見えないけど重要な部分がたくさんあると思います。
私たちウィンゲートキッズのトレーナーは運動の技術を教えるのは当たり前ですが、上に書いたような目に見えないけど重要な部分も指導、評価ができるように心掛けています。
ウィンゲートキッズ
http://www.wingate.club/kids.html
かけっこで速く走れるようになるには!?(後編)


かけっこで速く走れるようになるには!?(後編)
皆さま、こんにちは!
ウィンゲートキッズ事業部の山田です!
前回の「かけっこで速くなるためには!?(前編)」はご覧いただけましたでしょうか?
今回は後編です!前編と合わせてご覧ください!
かけっこで速く走れるようになるには!?(前編)
今回のテーマは「かけっこ」 5月は運動会がある学校もあり、運動会に向けて走る練習をしている子もいるのではないでしょうか。 子どもの指導現場でもよく「速く走れるようになるにはどうすればよいですか?」という質問をいただくことも多々あります。 走るという動作は様々な運動に欠かせないものであり、速く走れることに越したことはありません。 ...
姿勢を意識する

速く走るためには走る時の姿勢が重要です。
姿勢を意識することでより速く走ることができます。
しかし子どもに姿勢を教えるのは難しいものです。
子どもにはいかに分かりやすく教えることができるかがポイントです。
まずはどのような姿勢が良いのか考えてみましょう。
「どのような姿勢で走れば速く走れるかな?」と伝えて子どもたちに考えてもらいます。
多くのお子さんは「背中をまっすぐにする」「背筋をピンとする」などの答えが返ってきます。
そうです、ここで意識してほしいことは身体をまっすぐにすることです。
では、なぜまっすぐにしたほうが良いのかも考えてもらいましょう。
「どうしてまっすぐが良いの?」と質問すると意外と答えられない子は多いです。
「まっすぐのほうが見た目がかっこいいから」「陸上選手がまっすぐにしていたから」など
本当の意味を知らない子は多いので、なぜそうするのかを教えてあげると効果的です。
身体をまっすぐにする一番の理由は地面からの反発力(跳ね返る力)を効率よくするためです。
前編でお話ししましたが、「走る」という動作は片足ジャンプの連続で成り立っています。
地面から跳ね返る力をもらい、より速くより遠くに進むことで速く走れるようになります。
その跳ね返る力をたくさんもらうために身体をまっすぐにするのです。
やってみよう!
その場でジャンプをします。①番と②番どちらが高く跳べるかやってみましょう。
①「気をつけ、背筋をピンでジャンプ!」
②「背中を丸めてジャンプ!」
ほとんどのお子さんが①と答えます。
身体をまっすぐにする理由を説明し、実際に体験してもらうことで、
自分で考える力、理解する力がつきます。
ここでもやらされる運動ではなく、子どもたちが自分でやる運動にしてもらいたいのです。
なかなか身体がまっすぐにできない子には少しアドバイスをしてあげます。
「身体が棒になるように」
「東京タワーのように」
「頭からひもが出て上に引っ張られるように」
など、ここでもどんなイメージがお子さんに当てはまるのか試してみてください。
お子さんの年齢に合わせてより分かりやすいイメージで教えてあげてください。
頭にも注意!
もう一つ姿勢で気をつけたいのは、顎です。
走っている時に顎が上がってしまう子がいます。
顎が上がると頭が後ろになってしまいます。
頭は重いので、頭が後ろになってしまうと前に進みにくくなってしまいます。
その際のアドバイスとして「顎を引いて」という言葉を使うと思います。
「顎を引いて」で分かる子にはいいですが、中には分からない子もいます。
よく考えると「顎を引く」って分かりにくいですよね。
分からない子には「顎を首にくっつけるように」や「うん、と頷くように」など
分かりやすいイメージで伝えてあげると効果的です。
スタートダッシュ

かけっこでは「よーいドン!」でスタートをしますね。
このスタートも速く走るためには重要なポイントです。
まずはスタートの姿勢をつくります。
①気をつけの姿勢から1歩足を後ろに下げます。両足の距離が遠すぎたり、近すぎたりしないようにしましょう。
※チェックポイント
どちらの足を下げたらよいか分からない子には、まず気をつけの姿勢になってもらいます。
そのまま身体を前に倒します。
倒れないように自然と前に出る足が利き足です。
利き足が前になるように反対の足を後ろに下げるようにしましょう。
②上の写真のように前の足と同じ方の手が前に出る子が多いので、前の足と反対の手が前に出るように構えます。
③姿勢はまっすぐの姿勢を意識します。
④前の膝を曲げて身体を少し前に倒しましょう。
身体を前に倒すことで自然と前に進みやすくなります。
(この時も背中が丸くならないように身体はまっすぐのままを意識します。)
⑤合図をよく聞いて、すぐに走り出しましょう。
スタートダッシュですぐに走り出せたほうが有利です。
合図ですぐに走り出す練習もしてみましょう。
全力で走れる力をつけよう!!

いくつか走り方のポイントをお伝えしましたが、
子どものかけっこでは「全力で走る」ことが一番重要だと感じます。
子どもはなかなか自分の力を限界まで出すことができません。
どんなに走り方の技術があっても全力を出せなければ意味がありません。
逆に技術がなくても力いっぱい全力で走れる子のほうが速いです。
全力で走れるようになるには、日々の運動習慣を付けることです。
これは前編でもお伝えしましたよね。
普段から習慣的に運動を続けることで速く走ることに繋がります。
鬼ごっこ、ケンケン、かけっこ競争など、とにかくたくさん身体を動かしましょう。
まとめ
「かけっこで速く走れるようになるには!?」いかがだったでしょうか?
実は速く走るためのポイントはまだまだたくさんあり、書ききれませんでした。
最後に私が一番伝えたかったことをお伝えします。
今回速く走れるようになるためのポイントを紹介しましたが、大切なのは、実はそれ以外の部分にあるのです。
①運動を習慣化し、普段からたくさん身体を動かして遊ぶ
外でたくさん走り回る、何かに登る、不安定なところに乗る、ジャンプする、とにかく様々な運動経験を積ませてください。
幼少年期に経験したことがその後に生かされていきます。
②自分で考える
やらされる運動だけではなく、どうすればいいのか? なぜやるのか? を考えて運動できるようにします。
これは運動だけでなく、子どもたちが大人になっていくにつれて絶対に必要なスキルになります。
考えてから動くことで、主体的に積極的に取り組んで全力を出しやすくなります。
③結果だけを見ない
どうしても
「出来た」、「出来ない」、「勝った」、「負けた」
という結果に目が行きがちですが、実はそこまでの過程がとても大切です。
「たくさん練習したからできるようになった!」
「出来ないけどあきらめずに練習した!」
「勝負には負けてしまったけど最後まで頑張った!」
「色々な友達と仲良くなれた!」
という目に見えないけど重要な部分がたくさんあると思います。
私たちウィンゲートキッズのトレーナーは運動の技術を教えるのは当たり前ですが、上に書いたような目に見えないけど重要な部分も指導、評価ができるように心掛けています。
ウィンゲートキッズ
http://www.wingate.club/kids.html