スタッフブログ


スタッフブログ
BLOG

2018.09.23

ボール運動(上達編)

皆さまこんにちは!
株式会社ウィンゲートキッズ事業部の山田です!

先日ボール遊びについてのブログを書きましたが、今回はボール運動上達編です。
主にボールの捕り方や投げ方のポイントについて紹介したいと思います。

 

 

ボールを捕る




 

まずはボールの捕り方のポイントです。

子どもたちのボール遊びの定番と言えばドッジボール。
小学校の体育でも必ずと言っていいほどやる種目だと思います。

ドッジボールでは相手にボールをあてて相手陣地の人数を減らしていきますが、この時相手が投げたボールを捕ることができればとても有利になります。
ドッジボールは楽しい遊びですが、捕ることができずいつもボールにあたってしまっていて楽しくなくなってしまう子も多いようです。

ドッジボールだけでなく、サッカーのキーパー、野球の捕球、バスケットボールのパスなどでも捕る力は必要になりますね。

なぜ上手く捕れないのでしょうか?

 

よくある失敗例は棒立ちになっていることです。



棒立ちの状態はいわゆる堅い壁のようなイメージです。
堅い壁にボールを投げれば当然跳ね返ってきますね。

ボールを捕る際に重要なのは身体の様々な関節を曲げて、衝撃を吸収することです。

子どもたちには棒立ちの堅い壁だと跳ね返ってしまうことを説明します。
ではどのようなものならボールを跳ね返らせないかも考えてもらいましょう。
例えば綿や粘土、ネットなども良いですね。

そのイメージしたものに近づけるようにするにはどうすればよいか、そんなことも考えてもらうとより子どもたちもイメージがわきやすく、さらに考える力もつくでしょう。

 

話を少し戻します。
身体の関節の屈曲を使いたいので、まずは股関節と膝を曲げましょう。
脚も肩幅より広めに開いたほうが踏ん張りやすいです。
ボールのキャッチするときは「抱っこするように」と伝えると捕りやすいです。



 

もう1つ捕る場面で多い失敗はボールを迎えに行ってしまうことです。
このようにボールを迎えに行ってしまうと肘が伸びてしまうので、先ほどの棒立ちと同じく跳ね返ってしまうことが多くなります。
ボールを捕りにいきたくなる気持ちは分かりますが、大切なのはボールがくるのを待つことですね。

NG


OK




 

 

 

ボールを避ける




 

次はボールを避けるポイントです。
ドッジボールでは投げる、捕る、以外にも避けることも重要です。

避けるためにはまずボールをよく見なくてはいけません。
見たうえで素早く身体を動かす必要があります。



素早く動き出すためにも関節の屈曲がとても大切になります。

股関節と膝を曲げて姿勢を低く保ち、腕は少し力を抜いて準備をしておきましょう。
そうすれば避けるか捕る、どちらにも適応できます。

この低い姿勢は走り出しや多方向への移動、フェイントなどでも有効です。
動き出す前や大きな力を出すときは低い姿勢をつくると良いでしょう。

 

 

ボールを投げる


ボール投げは小学校の体力テストの項目にも入っています。

ボール投げは得意、不得意の差が大きく出ると感じます。
幼児や小学校低学年はなかなか上手く投げることができない子も多いですが、高学年や中学生高校生でも上手く投げることができない子はいるようです。

原因として考えられるのは普段投げる動作を行わない、ということが大きいのではないかと感じます。

例えば毎日サッカーをやっている子たちにボールを投げさせると全く遠くに投げることができなかったという子もいました。
しかし幼児でも毎日公園でボールを投げて遊んでいる子はやはり上手に投げます。

先日のブログでもお伝えしましたが、近年の公園ではボール遊びの制限がされていることが多いです。
家の中ではできない、公園でもできない、となるとなかなか難しいですよね。

私は新潟の田舎育ちでしたので、よく石ころを池に向かって投げて遊んでいましたが、結果それがボール投げの動作に繋がっていました。
都会だとそのような経験もなかなかできないと思います。

ぜひボールを投げられる環境の場所を探して子どもたちを連れて行って遊んであげることが一番の上達になると思います。

いつもボールを投げているのになかなか上手くならないという子には少しだけポイントを教えてあげましょう。
よくある失敗例を元に改善点を紹介します。

まずは手首が上手く使えていないこと。
ボールがなかなか前に跳ばない、下に叩きつけてしまう、後ろにすっぽ抜けてしまうなどの場合は手首がスムーズに動かせていない可能性があります。
手首を使ってボールを投げる練習をしてみましょう。

座った状態で肘から先だけでボールを投げてみます。









 

 

できるようになったら立ってやってみます。



 

次に脚を前に踏み出して投げてみましょう。



 

 

次の失敗例は腕だけで投げようとしていること。
ボール投げなんだから腕の力だけでいいんじゃない?と思うかもしれません。
しかしそうではありません。
実は下半身の力もとても大切です。
プロ野球のピッチャーの下半身を見るととてもがっちりしていませんか?

ボールを投げる時は脚を前に踏み出し、前に出した脚に体重を乗せて投げましょう。

  

 

この時に幼児は投げる手と同じ側の脚が前に出てしまう子もいるので、反対の脚が前に出るように直してあげると良いです。

↓同じ側の脚が前に出ている。NG


 

投げたあとの目線も重要です。
投げた後に下を見てしまう子には最後まで自分が投げたいと思う場所を見るように伝えてあげると良いです。

↓投げた勢いで下を見てしまう。NG



 

 

まとめ


2回にわたってボール運動についての記事を書きました。
ボール運動も普段の経験が大きく出やすい運動だと思います。

球技を習っている子は多いと思いますが専門種目の練習だけなく、たまには別の種目をやってみるのも良いと思いますよ。
意外と他の球技で身体の使い方を学ぶことができるかもしれません。

 

ウィンゲートキッズ