
ランニングフォームを分析するJINS MEMEとは?

ランニングフォームを分析するJINS MEMEとは?
こんにちは。
東京都板橋区ウィンゲートトレーニングセンターのランニング事業部トレーナー齋藤大輔(さいとう だいすけ)です。
前回のブログで私は「怪我をしないためのランニングフォームの作り方」を取り上げました。そこで、自分のランニングフォームを知れるウェアラブルデバイス「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」をご紹介しました。
今回は、そのランナー用デバイスJINS MEME(ジンズ・ミーム)を普段のランニングから使う私が詳細に解説していく前編です。まず今日は、JINS MEMEは何ができるのか!を解説します。
ランニングフォームについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
怪我をしないためのランニングフォームの作り方
こんにちは。 東京都板橋区ウィンゲートトレーニングセンターのランニング事業部、齋藤大輔(さいとう だいすけ)で...
JINS MEME(ジンズ ミーム)とは何か?
JINS MEMEとは、自身のランニングフォームの弱点を知って改善することができる、ランニング専用のウェアラブルデバイスです。
メガネ型の端末には頭の動きを読み取る6軸センサーが搭載されているため、ランナーのあらゆる向きの動きを検知して、フォーム(姿勢、ブレ、足着地強度)を点数などで可視化します。得られた情報は専用のアプリを介してスマホなどで確認できます。

では、JINS MEME(ジンズ ミーム)でわかることを一気にご紹介!
1.前後左右のブレ
2.姿勢の傾き
3.左右の着地強度
4.距離とタイム
5.「フォーム悪化」とスコア
です。
では、順番に見ていきましょう!
1.前後左右のブレ
写真はJINS MEMEのアプリに表示されるフォームの画面の切り出しです。
真ん中の円と赤い十字が、やや左そして後方にブレがちなことがわかります。
これが、あなたのフォームです。
20歩を1区間として、その平均が中心の円からどれくらい外れているかが視覚的に表示されます。
数値の表示ではないため、ランニング中でも感覚的に理解することができます。
この画面は20歩ごとに、どんどん変わっていきます。
また20歩の平均が表示されるので、たとえば振り向いて頭を振るなどの誤った数値をフォームとして判断しにくくなり客観的です。
デバイスがやってくれるのは難しいことですが、アプリを使えば簡単に自分のフォームのブレがわかります。
2.姿勢の傾き
X/Y/Z軸の加速度と重力加速度の関係から、傾きの角度が算出されます。
姿勢の傾きも、前後左右へのブレと同様に、20歩を1区間として表示されます。
ランニングフォームが前傾が強いタイプなのか、後ろ重心のタイプなのか、右や左に偏ったままかがわかるということです。
3.左右の着地強度
姿勢の傾きと同時に、足着地時に頭に伝わる振動を20歩(左右10本ずつ)測定して、左右の足の着地強度を算出しています。
論文などでは、着地強度は左右均等であるべきとされています。
また「5%以上の差は怪我の前兆である」という論文もあります。
JINS MEMEはアプリを介して5%以上の差が発生した場合、音声で警告してくれます。
走りながらずっと時計やスマホを見るのは大変ですし、何より危険です。
しかし、JINS MEMEならスマホを介して音声で知らせてくれるため、本当に自然に美しいランニングフォームに繋がります。
4.距離とタイム
距離の判定はスマートフォンのGPSセンサーを使用しています。
20歩を何秒間で何m進んだか測定し、平均ペースが算出され表示されます。
スマホのGPSセンサーは±10m以上の誤差があるので、明らかに誤った値を受信した場合は補正をし、高精度GPSセンサーとほぼ同程度の距離判定が可能になっています。
手首に時計などを付けなくても、フォームと同時に距離とタイムを測れます。
5.フォーム悪化地点と「スコア」
これまで紹介した
1.前後左右のブレ
2.姿勢の傾き
3.左右の着地強度
4.距離とタイム(ペース)
の4項目によって、はじめの800歩(約1km)で基準値が作成されます。
基準値が作成されて以降の区間で測定された4項目の値が、(基準値+許容値)よりも悪化すると、またその状態が複数の区間で続くと「フォーム悪化」と判定されます。
JINS MEMEは、ランニング終了後に、上記のランニングフォームとペースから「スコア」を表示してくれます。
「スコア」はいわば、あなたのランニングの点数です。
判定区間ごとにペースとフォームから得点を記録し、最後は平均化して100点満点で評価します。
大まかな基準として
45〜55ポイント 頑張りましょう!
55〜65ポイント 平均
65〜70ポイント 良い
70〜 ポイント 非常に良い!
です。
今日のまとめ
ここまでの内容を非常に簡単にまとめます。
つまり、JINS MEMEとは…
・JINS MEMEはメガネ型のウェアラブルデバイス
・スマホにアプリをダウンロードして使用開始
・ランニングフォームと距離・時間(ペース)を計測
・フォーム、ブレについて、視覚と音声でフィードバック
・自分のランニングを得点化!
では、このJINS MEMEを使って何ができるのでしょうか?
それはランニング時の姿勢改善による、パフォーマンスアップと怪我の防止です。
実際の実施方法については、後日ブログで詳細にご紹介します。
ウィンゲートトレーニングセンターでは、「ランナーのためのパーソナルトレーニング」、「ランナーのためのトータルコンディショニング」でJINS MEMEを使用したパーソナルトレーニングを実施しています。
専門家からのアドバイスも聞きたい方は是非ご利用ください!
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