
2018.07.24

夏風邪に注意!

こんにちは。東京都板橋区にある運動総合施設ウィンゲートトレーニングセンターのアドバイザリースタッフ紀平です。
まだまだ暑い日が続いていますが、その影響があってか、体調を崩す人も増えている印象です。
今日は、夏風邪と肺炎について解説します。
実は!
私自身がちょうど1週間ほど前に肺炎にかかってしまったのでした。
トレーナーの不養生というのでしょうか。
今回は風邪や肺炎の原因と対処法について紹介します。

夏にかかる風邪を俗的に夏風邪といいます。
風邪は冬にかかることが多いものの、夏にもかかることがあります。
冬の風邪と夏風邪に、実は違いはありません。
どちらも、いわゆるバイ菌が身体に感染して発症するものです。
ただし、風邪の原因であるバイ菌は、どこにでもあります。
たとえば空気中。土の中。私たちの皮膚表面にもいます。
その種類によって、症状に違いがあります。
一般的に夏風邪はお腹の症状が出やすいといわれるのは、そのためでしょうか。
それらのバイ菌にかかって風邪を発症するかどうかは
実は、私たちの体力にかかっています。
体力と聞くと「どれだけ長い時間走れるか?」と想像するかもしれませんが
ここでは「体調」程度に捉えておいてください。
激しい運動、暑さによる疲労、睡眠不足、夏バテによる栄養不足などで体力が低下すると
身体で感じない程度に体調が悪化し、風邪にかかりやすい状態になります。
この体力のことを、体育の分野では、防衛体力と呼び
医学の分野では、宿主の感受性と呼んでいます。
バイ菌があちこちに存在していて
すぐに鼻や口から入って来る状態だからこそ
私たちの防衛体力、宿主の感受性が、風邪の発症に関する重要な要素になるのです。

肺炎は、いろいろなバイ菌によって発症します。
とくに有名なのは、肺炎球菌による肺炎と、マイコプラズマによる肺炎です。
肺炎球菌による肺炎は、高齢者や小児で重症化することがあり
また高齢者では予防接種が勧められていることからご存知の方も多いでしょう。
一方のマイコプラズマ肺炎は、小児期に発症することが多く
学校などで集団で感染することがあります。
これら以外にも、温泉施設で発生するレジオネラ肺炎などがあります。
いずれの肺炎も、やはり防衛体力、宿主の感受性が発症における重要な要素です。
ですから、疲れなどで発症の可能性が高まります。
では、風邪と肺炎は何が違うのでしょうか?
「風邪がひどくなると肺炎になる」と思っている方がいるかもしれませんが
実はこれらは別個のものです。
風邪は一般的に37℃程度の発熱のことが多く
咳、鼻水、くしゃみなどが起こります。
一方の肺炎は38℃以上の発熱のことが多く
咳の他に、胸部痛などが起こります。
また高熱が出ることから、全身の筋肉痛や関節痛を起こすこともありますし
鼻水が出ることもあります。
肺炎の確定診断は、胸部のレントゲンや血液検査で行われます。
レントゲンでは肺が白く映ることがありますが
これは重症化した肺炎に認められるもので
軽症の肺炎では白く映らないこともあります。
また血液検査は実施後、判明するまでに時間がかかります(約1週間)。
そのため、臨床症状である
発熱、咳の性状、痰の色、肺の音(聴診)などから
肺炎が疑われたら、肺炎である可能性を考慮して
確定診断を待たずに治療を開始することがあります。
今回の私のケースもこの通りでした。
発症時に38℃以上の発熱があり、痰のからんだ咳が出ました。
痰の色は黄色みがかっていて、膿性のものと考えられました。
また、咳こむと胸部が痛苦しく
肺が正常な呼吸をできていないからか、呼吸数が増えました。
(正常は12回程度/分が、20回/分以上に増えました)
さらに受診した医師による聴診で、肺から異常な音が聴取できました。
風邪は、一般的には予後良好ですから
十分に栄養と水分を摂って、しっかりと寝ていれば治ります。
一方で肺炎はバイ菌が膿を作り出しているので
そのバイ菌を殺すために抗生物質を投与されるのが一般的です。
その上で、やはり風邪と同じように、十分に栄養と水分を摂って
しっかりと寝て体力を回復させることが治療につながります。
ただ、肺炎は様々なバイ菌によって発生することから
抗生物質の種類が適切に選択されないと効きません。
抗生物質を飲んでも熱が下がらなかったり、黄色い痰が続くようだと
別の抗生物質に切り替えて治療することもあります。
いずれにしても、弱った身体が発症の要因ですから
薬を飲むだけではなく、しっかり栄養を摂ってよく寝て休むことが大切です。
風邪も肺炎も、感染症ですから
無理をして学校や仕事に出るのは、褒められることではありません。
周囲の人に移してしまう危険性があります。
私自身、体調不良になったのは久しぶりでした。
しかも、こんなに暑い夏の日に。
今回、肺炎にかかった背景には
仕事や用事などで、なかなか休みが取れていなかったこと。
さらに、忙しさのためトレーニング量が減って体力が低下していたこと。
それを危惧して、時間ができた日曜日の夕方から走ったこと。
(その結果、汗をかき過ぎてその後はしばらく動けず、翌日に発症した)
など、様々なできごとがありました。
いずれにしても、全体として体力が低下して、体調が悪かったことが背景です。
そして久しぶりの休みの日に発症しました。
38℃以上の高熱。
風邪とは違う気管の奥のほうから出る咳と
咳に伴う黄色い痰が出て、さらに胸部痛もありました。
いま考えると、熱でボケーッとしていましたし
なんだか頭がフラフラとしていました。
その時には感じませんでしたが
思い返してみると、結構ツラかったです。
やっぱり風邪などの病気には
かからないことが一番ですね。
今年の夏は異常ともいえる暑さが続いています。
熱中症に注意するのはもちろんですが
暑さからくる体力低下にも注意して、夏風邪などの病気を予防しましょう!
まだまだ暑い日が続いていますが、その影響があってか、体調を崩す人も増えている印象です。
今日は、夏風邪と肺炎について解説します。
実は!
私自身がちょうど1週間ほど前に肺炎にかかってしまったのでした。
トレーナーの不養生というのでしょうか。
今回は風邪や肺炎の原因と対処法について紹介します。
なぜ風邪にかかるのか?

夏にかかる風邪を俗的に夏風邪といいます。
風邪は冬にかかることが多いものの、夏にもかかることがあります。
冬の風邪と夏風邪に、実は違いはありません。
どちらも、いわゆるバイ菌が身体に感染して発症するものです。
ただし、風邪の原因であるバイ菌は、どこにでもあります。
たとえば空気中。土の中。私たちの皮膚表面にもいます。
その種類によって、症状に違いがあります。
一般的に夏風邪はお腹の症状が出やすいといわれるのは、そのためでしょうか。
それらのバイ菌にかかって風邪を発症するかどうかは
実は、私たちの体力にかかっています。
体力と聞くと「どれだけ長い時間走れるか?」と想像するかもしれませんが
ここでは「体調」程度に捉えておいてください。
激しい運動、暑さによる疲労、睡眠不足、夏バテによる栄養不足などで体力が低下すると
身体で感じない程度に体調が悪化し、風邪にかかりやすい状態になります。
この体力のことを、体育の分野では、防衛体力と呼び
医学の分野では、宿主の感受性と呼んでいます。
バイ菌があちこちに存在していて
すぐに鼻や口から入って来る状態だからこそ
私たちの防衛体力、宿主の感受性が、風邪の発症に関する重要な要素になるのです。
風邪と肺炎

肺炎は、いろいろなバイ菌によって発症します。
とくに有名なのは、肺炎球菌による肺炎と、マイコプラズマによる肺炎です。
肺炎球菌による肺炎は、高齢者や小児で重症化することがあり
また高齢者では予防接種が勧められていることからご存知の方も多いでしょう。
一方のマイコプラズマ肺炎は、小児期に発症することが多く
学校などで集団で感染することがあります。
これら以外にも、温泉施設で発生するレジオネラ肺炎などがあります。
いずれの肺炎も、やはり防衛体力、宿主の感受性が発症における重要な要素です。
ですから、疲れなどで発症の可能性が高まります。
では、風邪と肺炎は何が違うのでしょうか?
「風邪がひどくなると肺炎になる」と思っている方がいるかもしれませんが
実はこれらは別個のものです。
風邪は一般的に37℃程度の発熱のことが多く
咳、鼻水、くしゃみなどが起こります。
一方の肺炎は38℃以上の発熱のことが多く
咳の他に、胸部痛などが起こります。
また高熱が出ることから、全身の筋肉痛や関節痛を起こすこともありますし
鼻水が出ることもあります。
肺炎の確定診断は、胸部のレントゲンや血液検査で行われます。
レントゲンでは肺が白く映ることがありますが
これは重症化した肺炎に認められるもので
軽症の肺炎では白く映らないこともあります。
また血液検査は実施後、判明するまでに時間がかかります(約1週間)。
そのため、臨床症状である
発熱、咳の性状、痰の色、肺の音(聴診)などから
肺炎が疑われたら、肺炎である可能性を考慮して
確定診断を待たずに治療を開始することがあります。
今回の私のケースもこの通りでした。
発症時に38℃以上の発熱があり、痰のからんだ咳が出ました。
痰の色は黄色みがかっていて、膿性のものと考えられました。
また、咳こむと胸部が痛苦しく
肺が正常な呼吸をできていないからか、呼吸数が増えました。
(正常は12回程度/分が、20回/分以上に増えました)
さらに受診した医師による聴診で、肺から異常な音が聴取できました。
風邪と肺炎の治療
風邪は、一般的には予後良好ですから
十分に栄養と水分を摂って、しっかりと寝ていれば治ります。
一方で肺炎はバイ菌が膿を作り出しているので
そのバイ菌を殺すために抗生物質を投与されるのが一般的です。
その上で、やはり風邪と同じように、十分に栄養と水分を摂って
しっかりと寝て体力を回復させることが治療につながります。
ただ、肺炎は様々なバイ菌によって発生することから
抗生物質の種類が適切に選択されないと効きません。
抗生物質を飲んでも熱が下がらなかったり、黄色い痰が続くようだと
別の抗生物質に切り替えて治療することもあります。
いずれにしても、弱った身体が発症の要因ですから
薬を飲むだけではなく、しっかり栄養を摂ってよく寝て休むことが大切です。
風邪も肺炎も、感染症ですから
無理をして学校や仕事に出るのは、褒められることではありません。
周囲の人に移してしまう危険性があります。
体調不良を経験して
私自身、体調不良になったのは久しぶりでした。
しかも、こんなに暑い夏の日に。
今回、肺炎にかかった背景には
仕事や用事などで、なかなか休みが取れていなかったこと。
さらに、忙しさのためトレーニング量が減って体力が低下していたこと。
それを危惧して、時間ができた日曜日の夕方から走ったこと。
(その結果、汗をかき過ぎてその後はしばらく動けず、翌日に発症した)
など、様々なできごとがありました。
いずれにしても、全体として体力が低下して、体調が悪かったことが背景です。
そして久しぶりの休みの日に発症しました。
38℃以上の高熱。
風邪とは違う気管の奥のほうから出る咳と
咳に伴う黄色い痰が出て、さらに胸部痛もありました。
いま考えると、熱でボケーッとしていましたし
なんだか頭がフラフラとしていました。
その時には感じませんでしたが
思い返してみると、結構ツラかったです。
やっぱり風邪などの病気には
かからないことが一番ですね。
今年の夏は異常ともいえる暑さが続いています。
熱中症に注意するのはもちろんですが
暑さからくる体力低下にも注意して、夏風邪などの病気を予防しましょう!