
2018.07.26

富士登山の準備〜道具編〜

こんにちは。
東京都板橋区ウィンゲートトレーニングセンターのランニング事業部トレーナーの齋藤大輔(さいとう だいすけ)です。
この夏、富士山を登ろうと考えている方に向けてブログを書いております。
これまでの記事はこちら↓
『富士登山チャレンジ2018』
http://www.wingate-tc.com/2018/07/12/富士登山チャレンジ2018/
『富士登山の準備~登山ルート編~』
http://www.wingate-tc.com/2018/07/14/富士登山の準備~登山ルート編~/
『富士登山の準備~環境編~』
http://www.wingate-tc.com/2018/07/19/富士登山の準備~環境編~/
今回は富士登山に必要な道具 について解説していきたいと思います。
耳馴染みのないものや日常で使わない様な道具が多いです。
全て揃える必要はありませんが、専門の装備があれば疲れにくく安全な登山を楽しめます。
この機会にある程度の装備を用意して、富士登山にチャレンジするのはどうでしょうか?
初心者も経験者も改めて、知識・情報の整理をしてみてください!

登山における三種の神器とは
を 指します。
最低限この3つは登山時に必要です。

調査価格:1万円~2万円
登山靴にはハイカットとローカットの2つのタイプがあります。
どちらも保護性能がしっかりしていますが、初心者さんは足首までしっかりとサポートしてくれるハイカットを選ぶことをお勧めします。
ハイカットを選ぶことで捻挫を防ぐことができます。
山の天気は変わりやすいので、ハイキング中に急な雨が降ってきたり、雨の翌日などで地面が濡れていて、防水性のない靴でハイキングにのぞむと靴下がびしょびしょになってしまいます。
水蒸気は通して雨は通さない、ゴアテックス製のシューズは、防水性なのに蒸れなくてお勧めです。
急な坂や濡れた斜面をのぼる時に大事になってくるのが靴底の溝やスパイクです。
登山靴はウォーキングシューズに比べると靴底の凹凸が多く斜面を捉えて疲れることなく登ることができます。
登山やハイキングでは厚手の靴下を履いたり、二重に靴下を履いたりすることが多いです。
また、ホールド感を重視したシューズは少しきつく感じることがあるかもしれません。
サイズは少し大きめの、自分のサイズ+0~1cm程度を考えて買うようにしましょう。
ネットでも買えますが靴屋さんで履いてみて、しっくりくるものを買うことをお勧めします。
本番までに数回試し履き済みを推奨します!

調査価格:1万円~3万円
ザックとは大きめのリュックのことです。
ちょっとしたハイキングならリュックでも大丈夫ですが、できれば背中にフィットし、多くの荷物を入れることができるザックを買うようにしましょう。
急な雨にも対応できるように水に濡れても大丈夫な素材のザックを選びましょう。
雨ぶたと呼ばれるカバーがついているものだと安心です。
雨ぶたがついていない場合はザックカバーをかけてあげることをお勧めします。
ザックにはたくさんの荷物を入れても支えられるように、ショルダーベルトとウェストベルトがついています。
また、背中には背面パッドがついていて背中が疲れないようになっています。
男女別やサイズ別になっているものが多いので実際に背負って見て、自分に合うものを選びましょう。
日帰りハイキングに使うザックの容量の目安は20Lと言われています。
25~30Lあれば山小屋1泊分の荷物まで入れれるので、ハイキング初心者が買うのに適度な大きさです。

調査価格:5千円~2万円
急な雨の時でも困らないように上下のレインコートを用意しましょう。
雨が降っていなくても、寒い時にはウィンドブレイカーとしてして使えるので便利で専用品のレインウェアをご準備ください。
それ以外にも富士登山時にあると便利なものを 紹介します。

夏の富士山頂の最高気温は7~8度、最低気温は2~3度と、真冬並みの寒さです。
防寒着はレイヤリングできるよう重ね着を想定してお持ちください。
日の出前は氷点下にもなるため、4~5枚は重ねることが多いです。

富士登山では岩場から守る安全性というよりも、防寒具としての使用目的になるかと思います。
よく軍手をされている方を見かけます。
軍手は何かにつけ便利で、手袋代わりとしても重宝しますが、防水性や保温力、操作性が劣ります。
指先を冷やしてしまうと凍傷の危険もあるので、登山で使用する場合はやはりトレッキング用に設計された手袋がおすすめです。

長時間足裏に強い荷重をかけ続けるので非常に重要です。
「靴と合わせてフィットするか」「ムレにくいか」「疲れにくいか」というポイントを押さえて専用の靴下をご準備することをお勧めします。

ザックの種類にもよりますが、水に濡れると中身も含めかなり重さが増しますのでザックの雨対策は登山には必須です。
防水加工ではないザックは、雨に濡れると重量がかさんでしまいます。
いくら出かけるときに晴れていても、山の天気は変わりやすいので必ず雨対策用のザックカバーを持っていきましょう。

下山時の大砂走り用としてあるといいものです。
ゲイター(登山スパッツ)とは登山靴とトレッキングパンツの間を覆うことで、足首から小石や砂、泥、雨や雪が侵入してくるのを防ぐための登山用品です。
富士山下山道の大砂走りなどの、ずっと砂利が続くような登山道ではゲイター(登山スパッツ)があるとかなり快適です。
また、大砂走りの砂利が目や鼻に入らない工夫として、マスクやサングラスを掛けることもお勧めです。
汗で濡れた服を着続けると低体温症の危険があるため、肌に近いシャツは数枚変えをご用意することをお勧めします。
汗が皮膚に接するアンダーウェアや皮膚の表面についたままの状態になると、蒸れて体温調節の効率が悪くなるため、より汗をかくという悪循環に陥ります。
そして、歩行を停止すると体温が下がり、アンダーウェアや皮膚に接している汗が冷え、寒気を感じることにつながります。
この状態が続くとになると、不快なだけでなく体力を消耗し、注意力も低下します。
汗冷えだけでは低体温症になることは考えづらいですが、長時間の激しい雨などで全身が濡れたままになると、最悪の場合は低体温症に。
低体温症とは冬だけではなく、夏にも起こりえます。
綿やレーヨンの製品は汗で濡れてもなかなか乾かないし、体温を奪うので非常に危険です。
アンダーウェアは何よりも吸湿速乾性が重要となります。
途中で汗を拭くために、数枚ご用意することをお勧めします。
帽子は直射日光を防ぎ長時間の登山でも紫外線を防ぐことが可能です。
普段よりも足場の悪い道を歩くことが多い富士登山では、いくら登山用のシューズを履いているとはいえ転倒の恐れはやはりあります。
帽子を被っていることで頭を保護する働きがあり、また雨などからも頭を守ってくれます。
1000m標高が上がるごとに気温は約5~6℃下がるのに対して紫外線の強さは約10%上がります。
さらに大気が非常に澄んでいると1000mあたり最大50%も増加する可能性があるそうです。※気象庁調べ
それを踏まえると、富士山の場合3776mなので紫外線量もおよそ140%近くの紫外線量になる計算です。
富士登山では登れば登るほど紫外線が強まるので日焼け対策無しでは真っ赤に焼けてしまいます。
更に紫外線には当たり過ぎると体を疲れさせてしまいます。
目や肌を守り、安全な登山のためにも、紫外線・日焼け対策の装備しっかり整えましょう。
登山中の食事では、補給食(行動食)と呼ばれるパンやチョコレートなど高カロリーなものを休憩時に少しづつ食べるのが主なスタイルです。
「途中で買う」ということは無く、多すぎない量を見越してすべての食料を持って行き、足りなくならないように食べるのには少々コツが必要です。
登山では、気がつかないうちにおなかが減ってしまい、フラフラするなと気づいた頃には気持ち悪くて食べられず、その結果スタミナ不足になってバテてしまうことがあります。
それを防ぐためには、短い休憩のたびに何かしら口に入れる事が大切です。
歩き出して1時間経った時にはまだお腹は減っていないかもしれませんが、その時もゼリーやチョコレートなど食べやすいものを食べるようにしましょう。
登山というのはジリジリと長時間にわたってエネルギーを消費するスポーツで、激しい動きのスポーツでは無いけれど、実はその一日の消費熱量は膨大です。
これを補うのが補給食(行動食)です。
富士登山チャレンジは長時間を要するので、1日目の高地順応時の夕食、そこから翌日昼まで十分な量の糖質を確保しておきましょう。
富士山には、水道はありません。
また、富士山は水を通しやすい地質のため、富士登山の途中には湧水や井戸もありません。
山小屋やトイレなどでの手洗い水は、雨水などの溜め水を利用しているため、飲むことはできません。
したがって、富士登山では、必ず飲料水の準備が必要となります。
富士登山で必要になる水の量ですが、天候や所要時間、体格や体調などによって違ってくるため一概には言えませんが、一般的な体力の方は、五合目から出発する際に、3ℓ~6ℓ程度(一部電解質を含む)の水を持って登り始めるのがお勧めです。
platypus(プラティパス)やハイドレーションなどの水分をコンパクトにするアイテムもお勧めです。


※ 補給食・水分は途中補給も可能ですが、御殿場口序盤は購入場所が限られます。往路分はご自身で担ぐ想定でご準備ください。
トイレ利用やお賽銭、不足分補給品購入、お土産購入などのために持っておくことをお勧めします。
基本的に出たゴミは全て持ち帰りましょう。

近年のヘッドランプは光源がLEDが主体になり、明るさの単位に「ルーメン」が用いられるようになりました。
ルーメンの数値が大きければ大きいほど光量が多く明るいです。
また、ルーメン値が高いほど多くのエネルギーを消費します。
ヘッドランプでは電池の消耗がより激しくなるということです。
一般的な登山では100ルーメンあれば十分です。
登山ヘッドライトで100ルーメンあれば、数十メートル先の道の状態が分かります。
緊急時用、要水没対策(雨天で使用不可にならないよう撥水性のもので纏うのを推奨いたします。

長時間の歩行となるため、体力に不安がある場合はご準備ください。
富士登山に必要な道具をもう一度下記にリスト化します。
登山靴(トレッキングシューズ)
ザック(バックパック)
雨具 (レインウェア)
防寒具
手袋
登山用靴下
レインカバー(ザックカバー)
ゲイター(登山スパッツ)
マスク
サングラス
着替え
機能性アンダーウェア
タオル
帽子
日焼け止め
補給食(行動食)
水分
お金・小銭
ゴミ袋
ヘッドライト
携帯電話
トレッキングポール
これをザックに詰め込んで、長時間を登るわけです。
これから登山を始めようと考えている方は、集めるのに初期費用の面でハードルが高いと思われる方もいるかもしれません。
そんな皆さん、ご安心ください。
「 登山 レンタル 」で調べていただくと、登山道具をレンタルしている業者が検索できます。
料金も1万円前後でフルセットを揃えられるので、初期費用のハードルがある方は是非ご利用ください。
ただ、登山道具は”持ちがいい”ので、一度買えば長年使うこともできます。
そして自身の体に合った、靴、ザックをお勧めします。
次回のブログでは、高山病対策や富士登山時までに必要なトレーニングについて詳しく解説してきたいと思います。
ウィンゲートラン ホームページ
http://www.wingate.club/run.html
東京都板橋区ウィンゲートトレーニングセンターのランニング事業部トレーナーの齋藤大輔(さいとう だいすけ)です。
この夏、富士山を登ろうと考えている方に向けてブログを書いております。
これまでの記事はこちら↓
『富士登山チャレンジ2018』
http://www.wingate-tc.com/2018/07/12/富士登山チャレンジ2018/
『富士登山の準備~登山ルート編~』
http://www.wingate-tc.com/2018/07/14/富士登山の準備~登山ルート編~/
『富士登山の準備~環境編~』
http://www.wingate-tc.com/2018/07/19/富士登山の準備~環境編~/
今回は富士登山に必要な道具 について解説していきたいと思います。
耳馴染みのないものや日常で使わない様な道具が多いです。
全て揃える必要はありませんが、専門の装備があれば疲れにくく安全な登山を楽しめます。
この機会にある程度の装備を用意して、富士登山にチャレンジするのはどうでしょうか?
初心者も経験者も改めて、知識・情報の整理をしてみてください!
登山の三種の神器

登山における三種の神器とは
「登山靴(トレッキングシューズ)」
「ザック(バックパック)」
「雨具(レインウェア)」
を 指します。
最低限この3つは登山時に必要です。
登山靴(トレッキングシューズ)

調査価格:1万円~2万円
登山靴にはハイカットとローカットの2つのタイプがあります。
どちらも保護性能がしっかりしていますが、初心者さんは足首までしっかりとサポートしてくれるハイカットを選ぶことをお勧めします。
ハイカットを選ぶことで捻挫を防ぐことができます。
山の天気は変わりやすいので、ハイキング中に急な雨が降ってきたり、雨の翌日などで地面が濡れていて、防水性のない靴でハイキングにのぞむと靴下がびしょびしょになってしまいます。
水蒸気は通して雨は通さない、ゴアテックス製のシューズは、防水性なのに蒸れなくてお勧めです。
急な坂や濡れた斜面をのぼる時に大事になってくるのが靴底の溝やスパイクです。
登山靴はウォーキングシューズに比べると靴底の凹凸が多く斜面を捉えて疲れることなく登ることができます。
登山やハイキングでは厚手の靴下を履いたり、二重に靴下を履いたりすることが多いです。
また、ホールド感を重視したシューズは少しきつく感じることがあるかもしれません。
サイズは少し大きめの、自分のサイズ+0~1cm程度を考えて買うようにしましょう。
ネットでも買えますが靴屋さんで履いてみて、しっくりくるものを買うことをお勧めします。
本番までに数回試し履き済みを推奨します!
ザック(バックパック)

調査価格:1万円~3万円
ザックとは大きめのリュックのことです。
ちょっとしたハイキングならリュックでも大丈夫ですが、できれば背中にフィットし、多くの荷物を入れることができるザックを買うようにしましょう。
急な雨にも対応できるように水に濡れても大丈夫な素材のザックを選びましょう。
雨ぶたと呼ばれるカバーがついているものだと安心です。
雨ぶたがついていない場合はザックカバーをかけてあげることをお勧めします。
ザックにはたくさんの荷物を入れても支えられるように、ショルダーベルトとウェストベルトがついています。
また、背中には背面パッドがついていて背中が疲れないようになっています。
男女別やサイズ別になっているものが多いので実際に背負って見て、自分に合うものを選びましょう。
日帰りハイキングに使うザックの容量の目安は20Lと言われています。
25~30Lあれば山小屋1泊分の荷物まで入れれるので、ハイキング初心者が買うのに適度な大きさです。
雨具 (レインウェア)

調査価格:5千円~2万円
急な雨の時でも困らないように上下のレインコートを用意しましょう。
雨が降っていなくても、寒い時にはウィンドブレイカーとしてして使えるので便利で専用品のレインウェアをご準備ください。
他に必要なもの
それ以外にも富士登山時にあると便利なものを 紹介します。
防寒具

夏の富士山頂の最高気温は7~8度、最低気温は2~3度と、真冬並みの寒さです。
防寒着はレイヤリングできるよう重ね着を想定してお持ちください。
日の出前は氷点下にもなるため、4~5枚は重ねることが多いです。
手袋

富士登山では岩場から守る安全性というよりも、防寒具としての使用目的になるかと思います。
よく軍手をされている方を見かけます。
軍手は何かにつけ便利で、手袋代わりとしても重宝しますが、防水性や保温力、操作性が劣ります。
指先を冷やしてしまうと凍傷の危険もあるので、登山で使用する場合はやはりトレッキング用に設計された手袋がおすすめです。
登山用靴下

長時間足裏に強い荷重をかけ続けるので非常に重要です。
「靴と合わせてフィットするか」「ムレにくいか」「疲れにくいか」というポイントを押さえて専用の靴下をご準備することをお勧めします。
レインカバー(ザックカバー)

ザックの種類にもよりますが、水に濡れると中身も含めかなり重さが増しますのでザックの雨対策は登山には必須です。
防水加工ではないザックは、雨に濡れると重量がかさんでしまいます。
いくら出かけるときに晴れていても、山の天気は変わりやすいので必ず雨対策用のザックカバーを持っていきましょう。
ゲイター(登山スパッツ)、マスク、サングラス

下山時の大砂走り用としてあるといいものです。
ゲイター(登山スパッツ)とは登山靴とトレッキングパンツの間を覆うことで、足首から小石や砂、泥、雨や雪が侵入してくるのを防ぐための登山用品です。
富士山下山道の大砂走りなどの、ずっと砂利が続くような登山道ではゲイター(登山スパッツ)があるとかなり快適です。
また、大砂走りの砂利が目や鼻に入らない工夫として、マスクやサングラスを掛けることもお勧めです。
着替え
汗で濡れた服を着続けると低体温症の危険があるため、肌に近いシャツは数枚変えをご用意することをお勧めします。
機能性アンダーウェア
汗が皮膚に接するアンダーウェアや皮膚の表面についたままの状態になると、蒸れて体温調節の効率が悪くなるため、より汗をかくという悪循環に陥ります。
そして、歩行を停止すると体温が下がり、アンダーウェアや皮膚に接している汗が冷え、寒気を感じることにつながります。
この状態が続くとになると、不快なだけでなく体力を消耗し、注意力も低下します。
汗冷えだけでは低体温症になることは考えづらいですが、長時間の激しい雨などで全身が濡れたままになると、最悪の場合は低体温症に。
低体温症とは冬だけではなく、夏にも起こりえます。
綿やレーヨンの製品は汗で濡れてもなかなか乾かないし、体温を奪うので非常に危険です。
アンダーウェアは何よりも吸湿速乾性が重要となります。
タオル
途中で汗を拭くために、数枚ご用意することをお勧めします。
帽子
帽子は直射日光を防ぎ長時間の登山でも紫外線を防ぐことが可能です。
普段よりも足場の悪い道を歩くことが多い富士登山では、いくら登山用のシューズを履いているとはいえ転倒の恐れはやはりあります。
帽子を被っていることで頭を保護する働きがあり、また雨などからも頭を守ってくれます。
日焼け止め
1000m標高が上がるごとに気温は約5~6℃下がるのに対して紫外線の強さは約10%上がります。
さらに大気が非常に澄んでいると1000mあたり最大50%も増加する可能性があるそうです。※気象庁調べ
それを踏まえると、富士山の場合3776mなので紫外線量もおよそ140%近くの紫外線量になる計算です。
富士登山では登れば登るほど紫外線が強まるので日焼け対策無しでは真っ赤に焼けてしまいます。
更に紫外線には当たり過ぎると体を疲れさせてしまいます。
目や肌を守り、安全な登山のためにも、紫外線・日焼け対策の装備しっかり整えましょう。
補給食(行動食)
登山中の食事では、補給食(行動食)と呼ばれるパンやチョコレートなど高カロリーなものを休憩時に少しづつ食べるのが主なスタイルです。
「途中で買う」ということは無く、多すぎない量を見越してすべての食料を持って行き、足りなくならないように食べるのには少々コツが必要です。
登山では、気がつかないうちにおなかが減ってしまい、フラフラするなと気づいた頃には気持ち悪くて食べられず、その結果スタミナ不足になってバテてしまうことがあります。
それを防ぐためには、短い休憩のたびに何かしら口に入れる事が大切です。
歩き出して1時間経った時にはまだお腹は減っていないかもしれませんが、その時もゼリーやチョコレートなど食べやすいものを食べるようにしましょう。
登山というのはジリジリと長時間にわたってエネルギーを消費するスポーツで、激しい動きのスポーツでは無いけれど、実はその一日の消費熱量は膨大です。
これを補うのが補給食(行動食)です。
富士登山チャレンジは長時間を要するので、1日目の高地順応時の夕食、そこから翌日昼まで十分な量の糖質を確保しておきましょう。
水分
富士山には、水道はありません。
また、富士山は水を通しやすい地質のため、富士登山の途中には湧水や井戸もありません。
山小屋やトイレなどでの手洗い水は、雨水などの溜め水を利用しているため、飲むことはできません。
したがって、富士登山では、必ず飲料水の準備が必要となります。
富士登山で必要になる水の量ですが、天候や所要時間、体格や体調などによって違ってくるため一概には言えませんが、一般的な体力の方は、五合目から出発する際に、3ℓ~6ℓ程度(一部電解質を含む)の水を持って登り始めるのがお勧めです。
platypus(プラティパス)やハイドレーションなどの水分をコンパクトにするアイテムもお勧めです。


※ 補給食・水分は途中補給も可能ですが、御殿場口序盤は購入場所が限られます。往路分はご自身で担ぐ想定でご準備ください。
お金・小銭
トイレ利用やお賽銭、不足分補給品購入、お土産購入などのために持っておくことをお勧めします。
ゴミ袋
基本的に出たゴミは全て持ち帰りましょう。
ヘッドライト

近年のヘッドランプは光源がLEDが主体になり、明るさの単位に「ルーメン」が用いられるようになりました。
ルーメンの数値が大きければ大きいほど光量が多く明るいです。
また、ルーメン値が高いほど多くのエネルギーを消費します。
ヘッドランプでは電池の消耗がより激しくなるということです。
一般的な登山では100ルーメンあれば十分です。
登山ヘッドライトで100ルーメンあれば、数十メートル先の道の状態が分かります。
携帯電話
緊急時用、要水没対策(雨天で使用不可にならないよう撥水性のもので纏うのを推奨いたします。
トレッキングポール

長時間の歩行となるため、体力に不安がある場合はご準備ください。
まとめ
富士登山に必要な道具をもう一度下記にリスト化します。
登山靴(トレッキングシューズ)
ザック(バックパック)
雨具 (レインウェア)
防寒具
手袋
登山用靴下
レインカバー(ザックカバー)
ゲイター(登山スパッツ)
マスク
サングラス
着替え
機能性アンダーウェア
タオル
帽子
日焼け止め
補給食(行動食)
水分
お金・小銭
ゴミ袋
ヘッドライト
携帯電話
トレッキングポール
これをザックに詰め込んで、長時間を登るわけです。
これから登山を始めようと考えている方は、集めるのに初期費用の面でハードルが高いと思われる方もいるかもしれません。
そんな皆さん、ご安心ください。
レンタルもあります!
「 登山 レンタル 」で調べていただくと、登山道具をレンタルしている業者が検索できます。
料金も1万円前後でフルセットを揃えられるので、初期費用のハードルがある方は是非ご利用ください。
ただ、登山道具は”持ちがいい”ので、一度買えば長年使うこともできます。
そして自身の体に合った、靴、ザックをお勧めします。
次回のブログでは、高山病対策や富士登山時までに必要なトレーニングについて詳しく解説してきたいと思います。
ウィンゲートラン ホームページ
http://www.wingate.club/run.html