
2018.09.14

陸上日本インカレ:アウトリーチ活動報告

こんにちは。
ウィンゲートボディケア事業部の岡田です。私は「公認スポーツファーマシスト」という資格を持つ薬剤師でありますが、「公認スポーツファーマシスト」の重要な活動の一つに教育啓発活動があります。
アスリートやサポートスタッフに対して講習会を行ったり、競技会場でイベントブースを出して啓蒙をしたり、薬に対する相談対応以外でも様々活動をしています。
その中でも、今回は「アウトリーチ活動」について紹介します。
アウトリーチ活動は、簡単に言えば競技会場でブースを出して競技者や来場者に対して啓発を行う活動です。
今回日本学生陸上競技連合様とご縁があり、9月6日~9月9日に川崎市の等々力陸上競技場で開催された「天皇賜盃第87回日本学生陸上競技対校選手権大会」(日本インカレ)でのアウトリーチプログラムに競技派遣役員として参加してきました。

これがパンフレットです。
有名な選手ですと、表紙にも載っている短距離の多田修平選手や3000m障害リオ五輪代表の塩尻和也選手、10000mでは箱根駅伝に出場した選手がエントリーされていたり、観戦する側としても大変楽しめる競技会でした。

ブースはこの様な形で入場口の近くに出しました。
今までは日本アンチ・ドーピング機構(JADA)がメインでアウトリーチを行っていたのですが、競技によっては競技団体が主導で行う様に変わりました。
今回はその第1回目として初の試みであり、そこに参加させて頂きました。
JADA主導でのアウトリーチでは「薬の相談」はせずあくまでも教育啓発活動がメインとなっていましたが、今回から薬の相談(例えば、今持っている薬が禁止物質に該当するかどうかなど)についても積極的に行うことになりました。そこで私たちスポーツファーマシストも参加させて頂きました。


ブースに立ち寄って頂き、簡単なクイズを通してアンチ・ドーピングについて知って頂きます。
クイズの例としては・・・
①禁止物質は毎年改定される?
②塗り薬や貼り薬は禁止されることはない?
③日本にはアンチ・ドーピングの知識に精通した資格を持つ薬剤師がいる?
といった内容です。他にもケーススタディの様な問題を多数用意し、参加者の知識レベルに応じてクイズをやって頂きました。

ブースに設置した資材です。
「Global DRO」というサイトはご存知ですか?使おうとしている成分が禁止されるかどうかを自分で調べられるサイトです。商品名では出てこない場合がありますが、成分名を入れると検索できます。(※一部まだ登録されていないものもある様です)
市販薬の空箱を紹介し、実際に検索を体験して頂きました。


ブースでの様子です。
選手たちはもちろん、ご家族や指導者の方もお越しになられました。中には、競技を観戦に来た治療家やトレーナーの方、大学で教員をされていてアンチ・ドーピングの講義をするために勉強したいといった方もご参加頂きました。
スポーツファーマシストが対応しましたが、学連の学生さんにも選手たちへの対応をして頂きました。

会場内へ行き、直接選手たちのもとへ伺いクイズに答えてもらうこともしました。

楽しそうに、ですが真剣に考えてクイズに回答してくれました。
意外と知ってそうで知らない場合が多く、また何となく合っていたというケースも多かったため、しっかりとした教育啓発活動が必要であることを実感しました。
ただ、スポーツ科学部などがある大学ではアンチ・ドーピングの講義があるようで、ある程度詳しい選手もいました。また、実際に投薬治療中で話を聞いたことがあるという選手にも出会いました。
「自分は何度も検査したことがある」という選手にも参加して頂きましたが、結果は・・・・あまり良くなかったですね。これを機にまた勉強して頂きたいと思います。
全日本インカレは将来のオリンピック選手も参加している大会です。やはり、選手全員に最低限の知識は持っておいてもらいたいです。
この様なアウトリーチ・プログラムのブースは各地の様々な競技会で開催されています。競技会の会場でこの様なブースを見かけたら是非立ち寄ってみて下さい。
アンチ・ドーピング規則は知っていて損はなくても、知らないと損します。うっかり・知らずにルール違反を行ってしまうと、今までの努力が全て水の泡です。
また、ルールは定期的に変更されます。毎年同じとは限らないので、常に最新の情報を入手するためにこのアウトリーチのブースを利用してはいかがでしょうか?

最後に、クイズの中で「日本にはアンチ・ドーピングの知識に精通した資格を持つ薬剤師がいる?」という問題に対して、「いてほしい」「いないと困る」といった回答が出てきました。
我々スポーツファーマシストとしては大変嬉しい回答でしたが、同時にまだ広く認知されていないということも実感しました。
日本にはその様な薬剤師がいます!困ったら、迷ったら是非スポーツファーマシストを活用してください。
ウィンゲートボディケア事業部の岡田です。私は「公認スポーツファーマシスト」という資格を持つ薬剤師でありますが、「公認スポーツファーマシスト」の重要な活動の一つに教育啓発活動があります。
アスリートやサポートスタッフに対して講習会を行ったり、競技会場でイベントブースを出して啓蒙をしたり、薬に対する相談対応以外でも様々活動をしています。
その中でも、今回は「アウトリーチ活動」について紹介します。
アウトリーチ活動は、簡単に言えば競技会場でブースを出して競技者や来場者に対して啓発を行う活動です。
今回日本学生陸上競技連合様とご縁があり、9月6日~9月9日に川崎市の等々力陸上競技場で開催された「天皇賜盃第87回日本学生陸上競技対校選手権大会」(日本インカレ)でのアウトリーチプログラムに競技派遣役員として参加してきました。

これがパンフレットです。
有名な選手ですと、表紙にも載っている短距離の多田修平選手や3000m障害リオ五輪代表の塩尻和也選手、10000mでは箱根駅伝に出場した選手がエントリーされていたり、観戦する側としても大変楽しめる競技会でした。

ブースはこの様な形で入場口の近くに出しました。
今までは日本アンチ・ドーピング機構(JADA)がメインでアウトリーチを行っていたのですが、競技によっては競技団体が主導で行う様に変わりました。
今回はその第1回目として初の試みであり、そこに参加させて頂きました。
JADA主導でのアウトリーチでは「薬の相談」はせずあくまでも教育啓発活動がメインとなっていましたが、今回から薬の相談(例えば、今持っている薬が禁止物質に該当するかどうかなど)についても積極的に行うことになりました。そこで私たちスポーツファーマシストも参加させて頂きました。


ブースに立ち寄って頂き、簡単なクイズを通してアンチ・ドーピングについて知って頂きます。
クイズの例としては・・・
①禁止物質は毎年改定される?
②塗り薬や貼り薬は禁止されることはない?
③日本にはアンチ・ドーピングの知識に精通した資格を持つ薬剤師がいる?
といった内容です。他にもケーススタディの様な問題を多数用意し、参加者の知識レベルに応じてクイズをやって頂きました。

ブースに設置した資材です。
「Global DRO」というサイトはご存知ですか?使おうとしている成分が禁止されるかどうかを自分で調べられるサイトです。商品名では出てこない場合がありますが、成分名を入れると検索できます。(※一部まだ登録されていないものもある様です)
市販薬の空箱を紹介し、実際に検索を体験して頂きました。


ブースでの様子です。
選手たちはもちろん、ご家族や指導者の方もお越しになられました。中には、競技を観戦に来た治療家やトレーナーの方、大学で教員をされていてアンチ・ドーピングの講義をするために勉強したいといった方もご参加頂きました。
スポーツファーマシストが対応しましたが、学連の学生さんにも選手たちへの対応をして頂きました。

会場内へ行き、直接選手たちのもとへ伺いクイズに答えてもらうこともしました。

楽しそうに、ですが真剣に考えてクイズに回答してくれました。
意外と知ってそうで知らない場合が多く、また何となく合っていたというケースも多かったため、しっかりとした教育啓発活動が必要であることを実感しました。
ただ、スポーツ科学部などがある大学ではアンチ・ドーピングの講義があるようで、ある程度詳しい選手もいました。また、実際に投薬治療中で話を聞いたことがあるという選手にも出会いました。
「自分は何度も検査したことがある」という選手にも参加して頂きましたが、結果は・・・・あまり良くなかったですね。これを機にまた勉強して頂きたいと思います。
全日本インカレは将来のオリンピック選手も参加している大会です。やはり、選手全員に最低限の知識は持っておいてもらいたいです。
この様なアウトリーチ・プログラムのブースは各地の様々な競技会で開催されています。競技会の会場でこの様なブースを見かけたら是非立ち寄ってみて下さい。
アンチ・ドーピング規則は知っていて損はなくても、知らないと損します。うっかり・知らずにルール違反を行ってしまうと、今までの努力が全て水の泡です。
また、ルールは定期的に変更されます。毎年同じとは限らないので、常に最新の情報を入手するためにこのアウトリーチのブースを利用してはいかがでしょうか?

最後に、クイズの中で「日本にはアンチ・ドーピングの知識に精通した資格を持つ薬剤師がいる?」という問題に対して、「いてほしい」「いないと困る」といった回答が出てきました。
我々スポーツファーマシストとしては大変嬉しい回答でしたが、同時にまだ広く認知されていないということも実感しました。
日本にはその様な薬剤師がいます!困ったら、迷ったら是非スポーツファーマシストを活用してください。